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6 ゲームの練習をしよう

 さあ、プログラムも完成したし、準備は万端♪
 ...なんて思うのはまだちょっと早いです。
 いくら良いプログラムができても、その中身...つまり、ゲームを説明する人が、うまくゲームを進められなかったら、せっかくのゲームもおもしろさが半減してしまいます。

 ...ということで、次は、ゲームの説明の仕方や、練習について、考えてみましょう。

 まずは、説明やゲームを進める練習をしましょう
 例えば、「グーとパー」というゲームをやるとします。
 これは、参加者としてゲームをやったことはたくさんあったとしても、それをみんなにリーダーとして説明しようとすると、意外に難しいものです。
 みんなの見本になって手を動かしたら間違えちゃった...なんてこともよくあります。
 自分ができないことは、参加者にはもっとできません
 だから、それぞれ自分のするゲームについて、練習して、できるようにしておかないといけません。
 必ず、みんなの前に立つ前に、練習しておきましょう。


7 説明のしかた

 次に、説明のしかたを考えてみましょう。

 さあ、次は具体的な説明についてです。
 先ほど例に挙げた「グーとパー」の説明から、分析してみましょう。
 まずは、悪い例。

 「先ず、いずれかの手を開いて前方に突き出し、もう片方を拳固にし、胸の前に置く体制を取る。
 そーれの合図と共に、手を交換し、前方に突き出していた手は胸の前に。
 他方、胸の前に置いていた手は前方に突き出し、それを交互に行う。わからない者は挙手!!」

 (1) わかりやすい言葉を選ぼう
  小学1年生が、今書いたような説明をされてわかると思いますか?
  わからない人の方が多いんじゃないかと思います。
  小学1年生を相手にゲームをしなくても、なるべくわかりやすい言葉を選んで説明するようにしましょう
  今の例は極端過ぎかもしれません。
  ですが、「挙手」のような言い方は気をつけないと、ついつい言ってしまいます。
  相手のことを思い浮かべて、どうしたらうまく説明できるかな...と、よく考えてみましょう
  そうすると、自分なりのうまい説明の仕方がわかってきます。

 (2) 1指示1行動を心がけよう
  いっぺんにいろいろ説明されても、わからなくなってしまいます。
  1つ指示をしたら、1つみんなにやってもらう。それができたら次の指示をする...というやり方を心がけましょう。
  これを「1指示1行動」と言います。
  「5指示1行動」のようにならないよう、気をつけて説明しましょう。

 これらを気をつけてみると、たとえば、こんな感じになります。

 「最初に、どちらかの手をパーにして前に出してください。残った手はグーにして胸の前に。
 さ、やってみて?できたかな?
 じゃあ、次いくよ。
 『そーれ』と言ったら、手を逆にします。
 前に出した手はグーにして胸に。胸の手は、パーにして前に。
 これを続けていきます。
 いいかな?じゃあやってみよう!
 ゆっくりいくよ!そーれ、そーれ、そーれ。」

 子ども会なので、敬語は必要ありません。
 みんなの親しみやすいお兄さんお姉さんになれるように、いっぱい工夫してみよう。


8 みんなの前に立つ時の心構え

 さあ、練習も重ねてきて、いよいよ本番が近づいてきました。
 確認という意味も込めて、みんなの前に立つ時の、リーダーとしての心構えを見ておきましょう。

 (1) ことば
  まずは「ことば」から。以下のようなことを意識してみると、意識しないよりずっと説明が上手になるはずです。

【ことば】
明るく...リーダーが明るくなくては、みんなも元気になれません
ゆっくりはっきり...みんながわかりやすいように心がけよう
大きな声で!!...小さな声じゃ、聞こえないし、元気に見えません。

  リーダーは、かならずみんなの見本になります。
  リーダーが元気なら、みんなも必ず元気になります。
  だから、こういったことが苦手な人も、最初はできないかもしれないけど、少しずつ意識してみましょう。

 (2) 態度
  次に「態度」。どれも当たり前のことかもしれないけれど、本番の前にもう一度思い出してください。

【態度】
全員を見る...なるべく見られるように心がけよう。
オーバーに...みんなを楽しませるんだ!!って気持ち、忘れないで。
共に楽しむ気持ちで...一緒に、だよ?
恥ずかしがらずに...もじもじしてたら、頼りなく見えちゃいます。
自分からすすんでやる...みんなの見本でもあるってこと。
ユーモアがあるといい...オーバーにってことにつながります。

 特に言っておきたいのは、たとえはじめてであっても、「自信を持ってやろう!!」ということです。
 それは、もし、失敗しちゃったとしても、オロオロしないこと。
 みんなの前で失敗することは、とてもはずかしいこと。
 でも、リーダーがみんなの前で恥ずかしがることは、もっともっと恥ずかしいことです。
 堂々とやっていれば、うまくできなくても、ちゃんとみんなに言いたいことが伝わっているものです。。
 だから、自信を持ってがんばろう!!

 (3) けんかへの対応
  ゲーム中にけんかなどが起きて、いやな思いをした子がいたとします。
  その子は、ゲームを、楽しい思い出にすることができるでしょうか。
  できないかもしれません。
  そんな思いをさせないように、気を配ることが大事です。
  これも、先ほどの「全員を見る」ということにつながってくることです。

 (4) 安全対策
  いくら楽しいゲームをしていたとしても、もし万が一、事故があったりすると、一気につまらないものになってしまいます。
  だから、安全対策は、とても大事です。
  これも本番を迎える前までに、必ず確認しておきましょう。

明らかに危ないとわかることは絶対にしないこと。
なるべくその場に育成者の人にいてもらうこと。
万が一にでもけが人が出たら、すぐに育成者さんに連絡。

  安全対策には、KYT(危険予知トレーニング)を使ってみるのも、いいかもしれません。

 (5) 身に付けるもの
  最後に、身に付けるもの...特に服装について考えましょう。
  ハイヒールで、ミニスカートで、お化粧をばりばりにして、親しみやすいお姉さんになれますか?
  ズボンをずり下げて、ピアスを耳にいっぱいぶらさげて、親しみやすいお兄さんになれますか?
  そこのところを、しっかり考えましょう。
  個人の自由で済む問題ではありません。

  目立つように、明るい服を用意していくという人もいます。
  また、名前を覚えてもらうように、自分用の名札を作って持ち歩く人もいます。
  いろいろ工夫してみましょう。


9 本番

 いよいよ本番。
 これだけ準備しておけば、もう大丈夫。楽しんでいらっしゃい!!


10 おわったあと

 さあ、どうだったでしょうか。
 よかったこと、うまくいかなかったことなど、いろんな反省や感想があると思います。
 それらをぜひ書き残しておきましょう。

 また、準備の時に作ったプログラムなどのメモは、捨てないでとっておいてください。
 これが、次のステップへの大切な紙になります。
 メモを残しておくことをあらかじめ考えて、メモ用のノートを用意しておくといいかもしれません。
 反省をふまえて、それを次回に生かしていきましょう。

 「JL活動お役立ちBOX」には、書き残しておくのに便利なものがいくつも掲載されています。
 ぜひ活用してみてください。


11 もっと理解を深めるために

 何回もゲームをしていく経験をつむと、もっとレパートリーを増やしたくなったり、もっと自分のゲームを改良したくなったりするでしょう。
 そんなとき、どうしたらいいか、そのヒントを書いておこうと思います。

 ひとつは、本で調べることです
 たとえば、図書館には、ゲームの本が多少あります。
 そういうところから調べて、レパートリーを増やすことができます。
 自分から調べようとしていく姿勢...それが大切です。

 それから、交流会・定例会・研修会・大会などで、新しいレクを覚えることができます。
 ぜひ、話し合いに疲れてきたときなど、レクリエーションの情報交換をやってみてはどうでしょうか。
 同じゲームでも、説明の仕方は、100人いれば100通りの方法があって、とてもいい勉強になります。

 さらに、インターネットもあります。
 全国各地のジュニアリーダーや子ども会がホームページを作っていて、そこから情報を得ることができます。
 いつでもどこでも情報交換ができる、すごい手段。パソコンがある人は活用してみましょう。


12 まとめ

 いかがだったでしょうか。
 今回、ここで紹介したことは、リーダーとなる皆さんの「スタート」でしかありません。
 ここで勉強したことを生かして、花を咲かせるのは、これを読んだ人自身なのです。
 レクリエーションの世界の奥の深さやおもしろさが、少しでも伝わってたら、うれしいです。