How to レクリエーションゲーム(その3)
6 ゲームの練習をしよう
さあ、プログラムも完成したし、準備は万端♪
...なんて思うのはまだちょっと早いです。
いくら良いプログラムができても、その中身...つまり、ゲームを説明する人が、うまくゲームを進められなかったら、せっかくのゲームもおもしろさが半減してしまいます。
...ということで、次は、ゲームの説明の仕方や、練習について、考えてみましょう。
まずは、説明やゲームを進める練習をしましょう。
例えば、「グーとパー」というゲームをやるとします。
これは、参加者としてゲームをやったことはたくさんあったとしても、それをみんなにリーダーとして説明しようとすると、意外に難しいものです。
みんなの見本になって手を動かしたら間違えちゃった...なんてこともよくあります。
自分ができないことは、参加者にはもっとできません。
だから、それぞれ自分のするゲームについて、練習して、できるようにしておかないといけません。
必ず、みんなの前に立つ前に、練習しておきましょう。
7 説明のしかた
次に、説明のしかたを考えてみましょう。
さあ、次は具体的な説明についてです。
先ほど例に挙げた「グーとパー」の説明から、分析してみましょう。
まずは、悪い例。
「先ず、いずれかの手を開いて前方に突き出し、もう片方を拳固にし、胸の前に置く体制を取る。
そーれの合図と共に、手を交換し、前方に突き出していた手は胸の前に。
他方、胸の前に置いていた手は前方に突き出し、それを交互に行う。わからない者は挙手!!」
(1) わかりやすい言葉を選ぼう
小学1年生が、今書いたような説明をされてわかると思いますか?
わからない人の方が多いんじゃないかと思います。
小学1年生を相手にゲームをしなくても、なるべくわかりやすい言葉を選んで説明するようにしましょう。
今の例は極端過ぎかもしれません。
ですが、「挙手」のような言い方は気をつけないと、ついつい言ってしまいます。
相手のことを思い浮かべて、どうしたらうまく説明できるかな...と、よく考えてみましょう。
そうすると、自分なりのうまい説明の仕方がわかってきます。
(2) 1指示1行動を心がけよう
いっぺんにいろいろ説明されても、わからなくなってしまいます。
1つ指示をしたら、1つみんなにやってもらう。それができたら次の指示をする...というやり方を心がけましょう。
これを「1指示1行動」と言います。
「5指示1行動」のようにならないよう、気をつけて説明しましょう。
これらを気をつけてみると、たとえば、こんな感じになります。
「最初に、どちらかの手をパーにして前に出してください。残った手はグーにして胸の前に。
さ、やってみて?できたかな?
じゃあ、次いくよ。
『そーれ』と言ったら、手を逆にします。
前に出した手はグーにして胸に。胸の手は、パーにして前に。
これを続けていきます。
いいかな?じゃあやってみよう!
ゆっくりいくよ!そーれ、そーれ、そーれ。」
子ども会なので、敬語は必要ありません。
みんなの親しみやすいお兄さんお姉さんになれるように、いっぱい工夫してみよう。
8 みんなの前に立つ時の心構え
さあ、練習も重ねてきて、いよいよ本番が近づいてきました。
確認という意味も込めて、みんなの前に立つ時の、リーダーとしての心構えを見ておきましょう。
(1) ことば
まずは「ことば」から。以下のようなことを意識してみると、意識しないよりずっと説明が上手になるはずです。
| 【ことば】 ・明るく...リーダーが明るくなくては、みんなも元気になれません ・ゆっくり・はっきり...みんながわかりやすいように心がけよう ・大きな声で!!...小さな声じゃ、聞こえないし、元気に見えません。 |
リーダーは、かならずみんなの見本になります。
リーダーが元気なら、みんなも必ず元気になります。
だから、こういったことが苦手な人も、最初はできないかもしれないけど、少しずつ意識してみましょう。
(2) 態度
次に「態度」。どれも当たり前のことかもしれないけれど、本番の前にもう一度思い出してください。
| 【態度】 ・全員を見る...なるべく見られるように心がけよう。 ・オーバーに...みんなを楽しませるんだ!!って気持ち、忘れないで。 ・共に楽しむ気持ちで...一緒に、だよ? ・恥ずかしがらずに...もじもじしてたら、頼りなく見えちゃいます。 ・自分からすすんでやる...みんなの見本でもあるってこと。 ・ユーモアがあるといい...オーバーにってことにつながります。 |
特に言っておきたいのは、たとえはじめてであっても、「自信を持ってやろう!!」ということです。
それは、もし、失敗しちゃったとしても、オロオロしないこと。
みんなの前で失敗することは、とてもはずかしいこと。
でも、リーダーがみんなの前で恥ずかしがることは、もっともっと恥ずかしいことです。
堂々とやっていれば、うまくできなくても、ちゃんとみんなに言いたいことが伝わっているものです。。
だから、自信を持ってがんばろう!!
(3) けんかへの対応
ゲーム中にけんかなどが起きて、いやな思いをした子がいたとします。
その子は、ゲームを、楽しい思い出にすることができるでしょうか。
できないかもしれません。
そんな思いをさせないように、気を配ることが大事です。
これも、先ほどの「全員を見る」ということにつながってくることです。
(4) 安全対策
いくら楽しいゲームをしていたとしても、もし万が一、事故があったりすると、一気につまらないものになってしまいます。
だから、安全対策は、とても大事です。
これも本番を迎える前までに、必ず確認しておきましょう。
| ・明らかに危ないとわかることは絶対にしないこと。 ・なるべくその場に育成者の人にいてもらうこと。 ・万が一にでもけが人が出たら、すぐに育成者さんに連絡。 |
安全対策には、KYT(危険予知トレーニング)を使ってみるのも、いいかもしれません。
(5) 身に付けるもの
最後に、身に付けるもの...特に服装について考えましょう。
ハイヒールで、ミニスカートで、お化粧をばりばりにして、親しみやすいお姉さんになれますか?
ズボンをずり下げて、ピアスを耳にいっぱいぶらさげて、親しみやすいお兄さんになれますか?
そこのところを、しっかり考えましょう。
個人の自由で済む問題ではありません。
目立つように、明るい服を用意していくという人もいます。
また、名前を覚えてもらうように、自分用の名札を作って持ち歩く人もいます。
いろいろ工夫してみましょう。
9 本番
いよいよ本番。
これだけ準備しておけば、もう大丈夫。楽しんでいらっしゃい!!
10 おわったあと
さあ、どうだったでしょうか。
よかったこと、うまくいかなかったことなど、いろんな反省や感想があると思います。
それらをぜひ書き残しておきましょう。
また、準備の時に作ったプログラムなどのメモは、捨てないでとっておいてください。
これが、次のステップへの大切な紙になります。
メモを残しておくことをあらかじめ考えて、メモ用のノートを用意しておくといいかもしれません。
反省をふまえて、それを次回に生かしていきましょう。
「JL活動お役立ちBOX」には、書き残しておくのに便利なものがいくつも掲載されています。
ぜひ活用してみてください。
11 もっと理解を深めるために
何回もゲームをしていく経験をつむと、もっとレパートリーを増やしたくなったり、もっと自分のゲームを改良したくなったりするでしょう。
そんなとき、どうしたらいいか、そのヒントを書いておこうと思います。
ひとつは、本で調べることです
たとえば、図書館には、ゲームの本が多少あります。
そういうところから調べて、レパートリーを増やすことができます。
自分から調べようとしていく姿勢...それが大切です。
それから、交流会・定例会・研修会・大会などで、新しいレクを覚えることができます。
ぜひ、話し合いに疲れてきたときなど、レクリエーションの情報交換をやってみてはどうでしょうか。
同じゲームでも、説明の仕方は、100人いれば100通りの方法があって、とてもいい勉強になります。
さらに、インターネットもあります。
全国各地のジュニアリーダーや子ども会がホームページを作っていて、そこから情報を得ることができます。
いつでもどこでも情報交換ができる、すごい手段。パソコンがある人は活用してみましょう。
12 まとめ
いかがだったでしょうか。
今回、ここで紹介したことは、リーダーとなる皆さんの「スタート」でしかありません。
ここで勉強したことを生かして、花を咲かせるのは、これを読んだ人自身なのです。
レクリエーションの世界の奥の深さやおもしろさが、少しでも伝わってたら、うれしいです。